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桜梅桃華@女装・TSF小説
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メンズメイク体験から始まった、僕の女装堕ち:4

羞恥の連続

ドンキの自動ドアを抜けると、夜風がふわりとスカートの裾を揺らした。

地雷系の黒ピンクの服に身を包んだまま、俺は凛と並んで歩き出す。

人の視線は気になるが、煌々と明かりに照らされていた店内に比べれば、この薄暗い夜道のほうがまだマシだ。

それでも、すれ違う人がちらりとこちらを見るたび、心臓が縮み上がる。


だが、その気休めすらも凛は見抜いていたかのように話しかけてきた。


「ねぇ、コンビニ寄っていい?」

隣で凛が、軽い調子で口を開いた。


「え……コンビニ?」


「うん。コーヒー飲みたいなって。家に着く前に買っていこ」

言い方は何でもない雑談みたいなのに、その一言で心臓が跳ね上がる。


――この格好のまま、明るいコンビニへ?


顔から血の気が引いた。


「い、いや……このままは……」

弱々しい抵抗を口にしても、凛は全く取り合わない。


「大丈夫大丈夫。明るい方が肌が綺麗に見えるよ!」

無邪気な声が、逆に首輪みたいに重くのしかかる。


凛は僕の手を掴むと、そのままコンビニへと導いていった。


◆


自動ドアが開くと、蛍光灯の光が容赦なく降り注ぐ。

外よりもはるかに鮮明に、僕の姿を照らし出す。


BGMの軽快な音楽。

店内の客のざわめき。


全部が僕の存在を暴き出そうとしているみたいで、足が竦んだ。


「ほら、行こ。カフェラテ買うんだから」

凛は軽く言い、レジへ向かう。

僕はその背中に引っ張られるように歩くしかなかった。


◆


レジ前に立つと、そこにはだるそうな若い女性店員がいた。

無造作に髪をまとめ、眠そうにレジを打ちながら客を捌いている。


――頼む、僕が男って事には気付かないで。

そう祈るように視線を落とした。


だが凛が、小声で囁く。

「啓斗、『カフェラテのMサイズを二つ』って注文して?」


喉が詰まった。

心臓が壊れそうなほど暴れている。


「……む、無理だよ……」

「大丈夫、大丈夫、自然に言えるよ!多分」

甘く、でも逃げ場を塞ぐような声。


僕は震える唇を動かした。

「……カ、カフェラテの……Mサイズを、二つ下さい……」


◆


一瞬、空気が変わった。

店員の手が止まる。

視線が、ゆっくりと僕の顔へ向く。


目が合った瞬間、時間が止まった。


見開かれた瞳。

驚きがあらわになった表情。


それだけで、胸が潰れそうになる。

けれどその後に浮かんだのは、冷ややかな色だった。


まるで「気持ち悪いもの」を見るかのような、軽蔑の視線。

口の中の水分が一気に無くなり、喉がカラカラになる。

耳の奥がじんじんして、全身が震えた。


「バレた」

頭の中でその言葉が何度も響く。


◆


「どうぞ」

無表情にカップを2つ差し出す店員。

けれど僕には、その無関心さの裏に確かな拒絶を感じてしまった。


羞恥で顔が火傷しそうに熱く、足元がふらつく。

周囲の客の視線まで自分に注がれている気がして、逃げ出したくてたまらない。


そんな僕の横で、凛は満足そうに微笑んでいた。


「ありがと、啓斗。でも気付かれちゃったね」

小声で囁かれ、心臓がぎゅっと縮む。


彼女にとっては、これはただの“楽しみ”。

僕にとっては、生き地獄そのものなのに。


◆


ようやくカフェラテを買い、凛の家に辿り着いたとき、全身から力が抜けた。

ソファに崩れ込む僕を、凛がじっと見つめてくる。


「ねぇ……そういえば」

唐突に声を上げる。


「下着って、まだメンズのままだよね?忘れてた!ごめんね」

彼女にとっては、これはただちん

その笑顔が、何よりも恐ろしい。


「い、いや、別にそのままで……」


凛は聞いていない。

脱衣所に消えると、数秒後に何かを持って戻ってきた。


「もう古くて捨てようと思ってたんだけど……啓斗にあげる」

差し出されたのは、白のレースがついたミントグリーンの女性用のパンティ。


「今すぐ穿き替えて」


「そ、そんなの……無理だって……!」

声を上げても、凛の笑顔は崩れない。


「早く早く。私の誕生日なんだから……ね?」

優しい声。

けれどその裏に、抗えない力が潜んでいる。


◆


僕は必死に首を振った。

「だ、駄目だよ……!こんなの、僕には……」


凛はにこにこと微笑んだまま、すっと僕の腰に手を伸ばす。

「大丈夫。私が手伝ってあげるから」


抵抗する腕を軽く押さえ、ボクサーパンツを下ろされる。


「や、やめっ……!」

情けない声が漏れる。


「自分で穿く!自分で穿くから……」


「はい、どうぞ……」


凛の手がスッと引かれた。そして手に持っていた布を渡される。

そのまま、その繊細な布に足を通す。冷たい感触。

それが腰を通ると、ぴたりと肌に吸い付いた。


「……っ!」

息が止まった。


薄くて、軽くて、頼りなくて。

でもその分、レディースの下着という存在を意識させられた。


◆


「ね、啓斗。ちゃんと見せて?」

甘い声。けれど命令の響きを帯びている。


「……む、無理だよ……!」


「ほら、スカート上げて?」

逃げ場のない言葉。


僕は震える手でスカートをつまんだ。

ゆっくりと持ち上げる。


裾が上がるにつれて、たった今、ご主人が変ったパンティが露わになる。

そして女性物のパンティに収まりきらない“大きなもの”が顔を覗かせた。


凛の目が細められる。

「ふふっ……すごいアンバランス。でも、それが可愛いね」


彼女の視線が突き刺さる。

それだけで心臓が爆発しそうだった。


羞恥で目を逸らす僕に、凛はさらに一歩近づき、覗き込むように顔を寄せた。


「ねぇ……本当は女の子になりたかったんじゃない?」

その声に、全身が震えた。


「私は……それでもいいよ?」

羞恥、屈辱、でも逃げられない――。

まるで鎖で繋がれたみたいに、彼女の前から動けなかった。


――第5話へ続く。

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